ロック史に燦然と輝くスーパーバンド レッド・ツェッペリン。そこで数々の名演を残してきたレジェンドギタリストジミー・ペイジ。そのプレイは世界中のギター少年を一瞬にして虜にしてしまう。その一瞬のトキメキに、永遠に憑りつかれ、ペイジになりきる事をライフワークとする日本人、ジミー桜井をご存じだろうか。ギタープレイは勿論の事、アクション、衣装、機材、その全てを完璧に再現し“リバイバル”する。ツェッペリンのレコードに初めて出会った高校時代から、サラリーマンの傍ら30年以上も、その再現を極限まで、ひたすら追求し続ける毎日。同じ曲でもライブ毎に全く異なるアレンジ、フレーズを奏でるレッド・ツェッペリン。膨大な海賊版音源を頼りに、その日毎のフレーズ、そしてその瞬間のステージに宿るケミストリーまでをも完璧に再現させてしまう、異様なまでの探求心は、常軌を逸している。
その活動はいつしかジミー・ペイジ本人の耳に入り、遂には来日時に桜井のライブにお忍びで訪れ、ペイジ本人が大絶賛、正式に“公認”してしまうという“奇跡”を起こす。そこから桜井の人生は一気に動き出す。渡米を決意、本場のトリビュートバンドに加入、怒涛のライブ活動を開始。しかし、そこに待ち受けていたのは、言葉の壁、過酷を極めるツアー、メンバーとの軋轢…。かつては単なるツェッペリンファンだったアマチュアギタリストが、“オリジナリティ”を封印し、ひたすら“再現”を“表現”する“再現芸術”で、本場のオーディエンスを熱狂させてしまう。好きな事をとことん追求し続けた事で、人生が一変してしまった、ちょっと奇妙なサクセスストーリー。極限まで細部に拘る日本人の誇るべき“気質”が世界を席巻する瞬間を捉えた、胸躍る傑作ドキュメンタリー。
そこまでやるんですか!ジミー桜井!
全音楽ファン、ミュージシャン必見の映画が新たに一作、ここに誕生。
ジミー桜井さんのギターの70年代の音にずっと鳥肌が立ちっぱなしでした!
映画『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』を映画館、ビデオ、DVDと100回以上は観たでしょうか。地球上にこんなにカッコいいものがあるのか〜といつも思いますが、この映画のジミー桜井さんは、そのころの70年代のジミー・ペイジの音をとことん追求。
ビンテージアンプの専門家、ピックアップの専門家、ドラゴンスーツは刺繍の専門家、さらには今のデジタル技術には出来ないノイズのある音。1950年代のビンテージコンデンサーまでアンプに組み込み、鈴と鉛の合金で音を鈍らせている凄さ!
ジミー桜井さんのライヴは10年以上前から何度か体験していて、正直、トリビュートバンドは下手をするとお笑いになってしまうことがありますが、桜井さんは完全に一線を画しています。
前述『狂熱のライヴ』で、ジョン・ボーナムの横で幼きジェイソン・ボーナムが子ども用ドラムセットを叩くシーンがあったけど、成長したジェイソンとジミー桜井さんが共演しているのに胸が熱くなりました。
学生の時にCDで初めて聴いたZEPの音楽、ジミー・ペイジと同じギターの音が目の前にあるという信じられないことがスクリーンの中で繰り広げられている。
自分が描いた理想となることに妥協せず邁進する姿に沸々と心の奥底が熱くなる。
夢を追い求める全ての人に観てほしいドキュメンタリー。
ジミー・ペイジにとり憑かれた男の
常軌を逸した人生を賭けた異常な挑戦に僕は震撼した。
「今の若いミュージシャンは『個性が大事』と言うが、その音楽は僕の耳にはとても無個性に聞こえる。
逆に立川流の噺家たちは『自分の芸は談志師匠のコピー』と言ってるが、その噺は僕の耳にとても個性的に響いてくる」
これは昭和の人気テレビキャスターが言ってた言葉だ。『ミスター・ジミー』を観終えて、僕は上記の名言を思い出した。半端な個性より、究極の完コピの方が、最終的に演者の“覚悟”が炙り出されるのだ。ジミー桜井のギターは、まるで名人の語る古典落語のように、僕らに様々な人生の味わいを感じさせる。
30年以上コピーギターを極めたことで、突出して個性的な人生を獲得した男。その生き様を描き切った大傑作。
人生に悩む、全ての中年男性に観て欲しい。
本物に近づくために妥協しない。
オリジナルとは何か、コピーとは何か。
ジミー桜井の真っ直ぐな探究心が、
「創作」の概念を揺さぶってくる。
人が人生を賭けて熱中出来るものを見つけることがどれだけ難しいか。
それを見つけた人の映画だ。
人生とは自分のためにあるべきだ。
アクセルは踏むためにある。
邦楽しか聴いたことがなかった中学時代に友人の家で聴かせてもらったLED ZEPPELIN。
洋楽もスタイルも奏法もリフもグルーヴもロックンロールも…すべてが人生初で狂った。 ZEPもペイジも唯一無二だ。
そんな唯一無二に魅せられ挑み続ける唯一無二のギタリスト"MR.JIMMY"の真っ直ぐすぎる情熱に
羨ましさと切なさで胸がヒリヒリした。
ZEPPELINSHOCKは尊くて罪深い。 MR.JIMMYの果てなき階段は天国へ辿り着くのか。
自分が愛するギターヒーロー公認の生き方なんてどんなロックファンでも真似できやしない。
ジミー桜井氏の人生に乾杯。
衝撃、憧憬、実行、誠意、継承。それはジミー・ペイジ・ジミー・桜井!これはそういう映画だ。
ロックも50年後にはクラシックとなる。
バンドでの理想と苦悩。純粋で妥協のできない彼が最終的にたどり着いた場所に心が揺さぶられた。
憧れのミュージシャン。ロールモデルとして自身に反映させ成功した人達はいる。でもコピー演奏でしょ?ヒーローそのものにはなれないよ、どんなに似ていても結局他人なのだから...。この映画を観始めて、一体どのシーンまでそんな悠長な心緒で居られることだろう。
自分も10代後半の頃、ジミー・ペイジに成り切りたい、という〝不可能なファンタジー〟を真剣に思った長い時期がありました(笑)、ところがJimmy SAKURAI さんはそれをここまで実現化されている、これはもの凄いことなんです。
ジミー・ペイジが他の偉大なギタリスト達と乖離している点は、自らの楽曲以上にその存在とパフォーマンスが確固たる〝作品の一部〟であった事だと思います。これこそ孤高の存在理由であり、ペイジと感性の通じるSAKURAIさん(自分も多少そのつもりなので良くわかる気がします)にとって、〝ジミー・ペイジという偉大な作品〟への敬愛的探究という大いなるライフワークの成就だと思いました。
マジで頭が下がります。
ギターを手にしたことがある人なら一度は「胸いっぱいの愛を」のリフを弾いてジミー・ペイジになりたいと思ったことがあるはず!それを体現してしまったのがジミー桜井。しかしその道は一筋縄ではいかず・・・ツェッペリン好きはもちろんのこと、好きなことを極めようとしている方も必見の映画!!
いちジミー・ペイジフリークとしてこの映画の上映は非常に喜ばしく、桜井氏と同じ日本人として大変誇らしく思います。
"ジミー桜井"と"桜井昭夫"、この2人の男の生き様が生々しくも煌びやかに脳裏へと焼き付いてくるであろう。
ジミー・ペイジへ胸いっぱいの愛を捧げ続け、丘の向こうへ、そして天国への階段を駆け上った偉大な男達の物語である。そう、今まさに!クローン人間を作るという科学技術は、ジミー桜井という男の登場により不必要なものとなったのだ!
かなりハードなペイジストの私にとって、この映画に登場する情報の一つ一つもまた見逃せない。ジミー・ペイジに対する桜井氏の徹底的なまでの分析力と解像度の高さには脱帽するしかない。ジミー・ペイジが好きなジャンキー達にとっては新たな学びを発見できる機会にもなるだろう。
人生にはGood TimesもあればBad Timesもある。ただ、好きな事をやり続ければいつかはYour Time is Gonna Come さあ、ギターを手に取りWe're Gonna Groove!!
ジミー桜井さんの、苦行僧のような姿勢に感銘を受けました。
能・狂言などの伝統芸能の現代版、あるいは、巨匠の絵画作品を、使われた油絵の具やキャンバスまで特定して模写したマイク・ビドロや、扮装で立体模写する森村泰昌さんなどのアプロプリエーションアート、シミュレーションアートのロック版ともいえそうです(この場合の「アプロプリエーション」は、褒めことばです)。ポイントは「ディテールこそ命」ではないでしょうか。
ビドロは、ピカソの絵画を模写したときタイトルを「Not Picasso』としています。それに倣って、桜井さんのパフォーマンスを、「Not Jimmy」としたとき、そこにはダブルミーニング、「ジミー(ペイジ)であってジミー(桜井)ではない」と、「ジミー(桜井)であってジミー(ペイジ)ではない」、がありそうです。
桜井さんいわく、(そこに)「ぼく自身はない」(いるのはジミー・ペイジだ)、これこそアプロプリエーションアートの真髄といえるのではないでしょうか。それを成り立たせている大きな要因のひとつは、手足・指の長さ、身長、痩身など、桜井さんの体型が70年代のジミー・ペイジにそっくりだったこと。体型だけは、真似しようにも真似られませんから。
僕も趣味でギターを弾きますが、桜井さんの、「楽器がいつも教えてくれる、何をどう弾くのかを」、ということばが心に沁みました。
ジミー・ペイジに生涯を捧げる男と、彼を信じて人生の大切な時期と財産を捧げた映画監督。これは「全身全霊で誰かを信じること」についての映画である。
誰もがレッド・ツェッペリンの魔法に憧れる。でもジミー・ペイジ以外に誰もその魔法は持っていない。だからジミー桜井は情熱と知識と科学と鍛錬によってその魔法に挑む。そして彼はジミー・ペイジの心を動かし、僕らの心を揺さぶる新たな魔法を生み出したのだ。
予備知識なしに映画を観はじめ・・・サウンド、スタイル、アクション、何処をどう見てもジミー・ペイジ・・・しかしその男は、日本語で喋り出した‼
こりゃ泣ける!
1970年代後半、僕達は皆んな思っていた!だけど実現しなかった夢、それは!「ジミー・ペイジになりたいっ!」
その荒唐無稽な夢を、果てしない情熱で一心不乱に突き進む男のドキュメンタリー映画!
美しい雪国の風景と、あまりにも純粋すぎる少年の織りなすレインソングは永遠の詩そのものじゃないか!